他店との差別化

中小商店はSCへの支店展開も含め支店政策を積極的に考えなければなりません。


そうすれば規模の利益を追求することでスペースコレクション・プロダクトのコストダウンも可能になります。


その場合に計画は入念かつ大胆に進めなければなりません。


新規の出店については、場合によっては親子何代続いた店であっても閉鎖し、新しいSCへ立地転換を検討することも必要でしょう。


ただやみくもにSCへ出店すればいいというものではありません。


交通の便がよく、明確なコンセプトを持ち、スペースコレクション・プロダクトの客層をしっかりと定めていること。


また、キーテナントがしっかりしていることなどを事前に調査し十分に見極めたうえで出店することです。


なお、SCへの出店が困難な場合は、コバンザメ商法で、SCの集客力を利用した商売を考えることです。


リスクを恐れずスペースコレクション・プロダクトを

最近、鳥取県が調査したデータによれば、県内四市の中心商店街では、すでに10軒に1軒の割合で空き店舗がでているそうです。


郊外型に商圏が移動している倉吉市では36.6%と、ほぼ3軒に1軒が空き店舗になっています。


中小商店がこの難局に打ち勝つ戦略は、今後予想される二極分化される市場への進出がポイントでしょう。


駅前商圏は、現在衰退していても鉄道やバスなどの主要な交通機関があるかぎり、いつかは再開発の可能性があります。


その場合は、キーテナントとして大型店を持った駅ビルやファッションビルなどの商業集積度が高い街づくりが形成されるでしょう。


その時にはスペースコレクション・プロダクトを推すリスクを恐れず、借金をしてでも積極的に進出すべきです。


恐らくかなりな競争率となることが予測されます。


その場合は地元の地権者が優遇されることから、今からそのような物件があれば地権者の権利確保のための先行投資も検討の余地があります。


同様に郊外型SCへの出店も考えておかねばなりません。


出店規制の緩和や、営業時間の延長、広大な土地の確保、道路網の整備など今後ますます郊外型SCは増加が予想されます。

新店開発で商圏をカバー

販促活動は年間を通して毎月行い、しかも他店に先駆けての「前倒し商法」がすばらしいものです。


例えば、他店から2~3カ月先行した品揃えとイベントを行います。


夏物のスペースコレクション・プロダクトは4~5月が売上のピークであり、大型店が夏物バーゲンを始める7月にはすでに夏物は終了し、秋物の販売に入っています。


そして店内のPOP、ショーカードは常にこれらの活動と一体化しているのです。


大規模小売店舗法の運用が、94年5月から緩和されました。


大型店の出店が加速し、第二種(店舗面積が500平方メートル以上3000平方メートル未満、政令指定都市は500平方メートル以上6000平方メートル未満)の三条申請(建物設置者の届け出)は、94年8月に過去最高の136件となりました。


これからますます郊外型SCの増加が予測されます。


その結果、小売商圏に変化が起き、交通の便利な駅前商圏と郊外型SCに二極分化されるでしょう。


したがって、核店舗を持たない旧来型の商店街は衰退の一途となることが予測されます。


中小企業庁の調査によると、近接型、地域型商店街に空き店舗が目立っています。


立地場所でも、一般商店街が最も高いのです。

POPなどでスペースコレクション・プロダクトの演出をする

店主のオリジナルのPOPやショーカードをいたるところに飾り、店そのものが演出された劇場のような印象を与え、店主が目指す「また来たくなる感動を与える店づくり」を行っているお店の例を紹介します。


このお店が立地する千葉県鎌ケ谷市は、津田沼、柏、市川、船橋など大型店の激戦地区に挟まれた人口10万人のベッドタウン。


ベビー用品専門店として、マタニティ衣料から、ベビー服、玩具、ベビーカー、ベビーベッド、ベビータンス、ブランコ、衛生用品にいたるまで赤ちゃんに関するスペースコレクション・プロダクトはすべてそろえるスペースコレクション・プロダクト構成がコンセプトとなっています。


そのスペースコレクション・プロダクトコンセプトに沿ってまず店頭ファサード(外壁)が演出されています。


一目で赤ちゃん用品の専門店とわかるようになっているのです。


店内の陳列も、すべて店のコンセプトに沿って一貫しており、販促活動と連動されています。

POP作成のポイント

POP作成のポイントについて以下に述べておきます。


1.全体のバランスをよくする


左右のバランスを考えて、一方に偏ったレイアウトにならないように注意しましょう。


2.余白をつくる


与えられた紙面全体を使うのではなく、回りに余白を残し、紙面の約七割ぐらいのスペースで作成しましょう。


3.イラストや写真を活用する


文字だけでなくイラストや写真を活用する。ポスターやパンフレットを切り抜き張りつけることで、写真と現物が結びつき、効果的となります。


4.文字の大きさで変化を出す


一般にタイトルは大きく、説明文はやや小さくします。


すべての文字が同じ大きさでは変化もなく強調する点が不明となってしまいます。


5.配色を考える


単色よりもカラフルなものがいいですが、青と水色などの同系色のものは別にして、使用する色は3色以内にまとめましょう。


なお、近年はワープロやパソコンが普及しており、これらを活用してPOPが簡単に作成できます。


POP用の文字だけでなくカットやイラストまで容易に挿入できるので、このようなOA機器は小型店にとってもこれからの必需品となるでしょう。

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